カスタム変数の反映はcookieで確認する
『カスタム変数』便利ですよね。
Analytics側(HTML側)では取得できないがシステム側ならば取得できる値をカスタム変数に記録し、
ディメンションやセグメントに利用することで、訪問者をより深く分析できます。
たとえば、以下のような使い方があります。
- 会員/非会員を記録して非会員の利用傾向を把握し、入会率向上の改善点を検討する。
- 訪問日(1~31)を記録して日別での訪問傾向を把握し、施策の投入日を検討する。
- 訪問者識別IDを記録してサイト内行動を訪問者単位で把握し、訪問者理解をより深める。
便利な『カスタム変数』ですが、以下のような不便な点もあります。
- 一度記録されたデータは削除・更新できない。
- 最大で5個(ユーザ定義値を使えば6個)までしか使えない。
- 管理画面で反映を確認出来るまで時間が掛かる。
1,2 に関しては、分析上の目的と得たいデータを考えて設計しなければなりません。
Analytics の標準で取得できないデータだからといって無闇に記録せず、
『得られるであろうデータをどのようにサイト改善に活かすか』まで考えると良いです。
3 に関しては、cookie情報を参照すれば、反映を待つより速く記録された値を確認できます。
カスタム変数の値は『__utmv』に、以下のような形式で保存されます。
__utmv = siteID .| CustomValueNum = key = value = CustomValueLevel |
記録された値は、以下のようになります。
__utmv=12345678.|1=user=会員=1|
この値から、12345678 のIDを持つサイトにて、1 番目のカスタム変数に user というキー名で 会員 という値を ユーザレベル で記録した、という事が読み取れます。
なお、実際の値はマルチバイト文字列がHTMLエンコードされています。
PCブラウザの場合は、cookie マネージャー系のアドオンを入れておけばブラウザに保存された cookie 値を確認出来ます。
スマートフォンでは、『AngelBrowser』で確認できます。
メニュー > その他 > ブックマークレット > クッキーを表示する の順で表示出来ます。
cookie 活用し、カスタム変数のテストを効率良く進めましょう。